夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
「ふざけんなよ……。
他の奴らはさっさと辞めたのに……。
お前はいつまで……」

「あなたが気付いてくれるまで」

「……」


三井先生は黙り込むとふっと笑みを浮かべた。


「だったら後悔させてやる!!」

「ちょっ……んっ!?」


いきなり唇を塞がれ私は先生を押し返そうと先生の胸を掴む。


「可愛いな、お前」


わざとリップ音を鳴らしながらキスを続ける三井先生。
押しても押してもビクともしない。


「や……やめて……」

「こんな抵抗が効く訳ねぇだろ?
もっと抵抗しろよ」


先生は私の耳元で怪しく囁きながら私の髪を掻き上げる。


「本当は期待してるんだろ?」


耳に息を吹きかけられピクリと体が反応する。


「お前だって俺とこういう関係になる事を望んでるんだろう?
女なんてみんな一緒だ」

「三井……先生……」


酷い事をされて本当は怖いのに。
三井先生の顔を見ると少し哀しくなる。


「違います……皆……一緒な訳ない……。
信じてくださいっ……」

「っ……」


三井先生は悔しそうに唇を噛みしめる。
でも直ぐにまたキスの嵐が私に降ってくる。


「んっ……」


私の口から甘い声が漏れてくる。
自分の耳を塞ぎたい。
こんな声聞きたくない。


「ほら……お前もその気になってきたか?」

「違う……!!」


三井先生を睨めば先生はニヤリと口元を緩めた。


「試合……出してやろうか?」

「え……」


試合に出られる……?
ドクンと大きく心臓が脈を打った。
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