夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
入学して1か月とちょっとが経った土曜日。
私はある場所に来ていた。
『これより高校春季水泳競技大会の本選を始めたいと思います』
アナウンスと共に盛り上がる会場。
その中で私だけが場違いな気がした。
「はぁ……何してるんだろう私……」
タメ息交じりに目の前にある大きなプールを見つめる。
「高瀬!!来てくれたんだな!!」
「……高岡くんが呼んだんじゃない」
会場の端にいた私に気が付いた高岡くんは私の方に駆け寄ってくる。
「ははっ!来てくれてありがとな!!」
「……頑張ってね」
「おう!」
高岡くんはニカッと笑うと私の頭に手を置いた。
「お前の為に泳ぐから」
「……」
「な……なんか反応しろよ馬鹿!」
「ご……ごめん……」
いきなりだったから何て言っていいか分からなかった。
それでも真っ直ぐな目をする彼を無視する事なんて出来ない。
「高岡くん」
「あ?」
「見てるから……高岡くんの事」
「なっ……当たり前だ!ばーか!!」
照れた様に私の頭を叩くと高岡くんは何処かにいってしまった。
私はある場所に来ていた。
『これより高校春季水泳競技大会の本選を始めたいと思います』
アナウンスと共に盛り上がる会場。
その中で私だけが場違いな気がした。
「はぁ……何してるんだろう私……」
タメ息交じりに目の前にある大きなプールを見つめる。
「高瀬!!来てくれたんだな!!」
「……高岡くんが呼んだんじゃない」
会場の端にいた私に気が付いた高岡くんは私の方に駆け寄ってくる。
「ははっ!来てくれてありがとな!!」
「……頑張ってね」
「おう!」
高岡くんはニカッと笑うと私の頭に手を置いた。
「お前の為に泳ぐから」
「……」
「な……なんか反応しろよ馬鹿!」
「ご……ごめん……」
いきなりだったから何て言っていいか分からなかった。
それでも真っ直ぐな目をする彼を無視する事なんて出来ない。
「高岡くん」
「あ?」
「見てるから……高岡くんの事」
「なっ……当たり前だ!ばーか!!」
照れた様に私の頭を叩くと高岡くんは何処かにいってしまった。