夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~
「私でいいんですか?」

「た……高瀬さん……」


先生は驚いた顔で私を見ていた。
そんな先生をよそに私は喋り続ける。


「今の私はまともに泳ぐ事すら出来ない」


15メートルも満足に泳げなくなった。
昔の泳ぎの面影なんて私には全く残っていない。


「またあの時の様に泳ぐ事が出来る保証なんてありません」


もう2度と泳げないかもしれない。


「だけど……」


次の言葉が出てこなくて私はギュッと目を瞑る。


『僕はキミの泳ぎが好きだ。
だからもう1度……泳いで欲しい。
……僕の為に』


先生が言ってくれた言葉が私の背中を押す様に頭の中を駆け巡る。
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