青空の下で
夏休みも終わろうとしていたある日、なぜか胸騒ぎがした。


プルル♪プルル♪


不安をかき消すように、画面をみると匠磨さんからの電話だった。

「もしもし」


『楓ちゃん、落ち着いて聞いてね』


匠磨さんの声にいつもの元気がなく消したハズの不安がまた襲ってきた。


「どうしたんですか?」


『匠海が…匠海が…』

今にも泣きそうな匠磨さん。


「匠海さんに何があったんですか?」


『事故に…会って…いま…意識が…』


えっ…


匠海さんが…


「病院はどこなんですか?わたし今から行きます。」


『病院は…国立病院だよ…』


そのまま電話を切って急いで国立病院に向かった。

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