青空の下で
この時、わたしはもう匠海さんに会えないんだと思った。


そして匠海さんが好きだと言うことにも気が付いた。



病院に着いた、しかしどこに居るのかわからない。


とりあえず受付で聞くことにした。


「あの先程、事故で運ばれた河尻匠海さんはどこですか?」


「河尻…匠海さんは…」


「楓ちゃん…」


「あっ…匠磨さん」


ちょうどよく現れた匠磨さんに事故の状況を聞いた。


夏休み中にバイクの免許を取得した匠海さんは、匠磨さんと共同購入したバイクで、散歩に行くと家を出た。


国道を走っている時にトラックと正面衝動したそうだ。
事故の原因は相手のトラック運転手の居眠りだったと。


「匠海さんは…匠海さんは大丈夫なのですか?」


「いま、手術中なんだ」


「わたしも一緒に待たせて貰ってもいいですか?」


「みんないるけどいい?」


「はい」


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