青空の下で
いつも外で遊んでいたわたしは家族に会うのは初めてだった。


手術室の前に着くとお父さんお母さんさんそれとお姉さんらしきひとが居た。


「はじめまして、いつも匠海と匠磨がお世話になってます。父の匠雄です。こっちが母の磨海と姉の朱音です。」


こんなときにちゃんと挨拶が出来るお父さんがすごいと思った。


「はっはじめまして、秋山楓と申します。こちらこそいつもお二人にはお世話になっています。」


挨拶を済ませたわたしは、手術が終わるまで一緒に待っていてもいいかと尋ねると、快く了承してくれた。



数時間にも及ぶ手術は終わった。


先生の話ではあとは本人の生命力に任せるだけだとのことだ。


お願い匠海さんを助けて下さい。


またあの笑顔がみたいし、わたしの気持ちまだ何も伝えてないから……
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