青空の下で
それから祐実に携帯を借りて、お兄ちゃんと連絡を取り放課後、匠海さんと会えるようにしてもらった。


お昼休み以降の授業は頭に入らない。


しかも鼓動がとてつもなく速い。


「楓、帰るよ!」


気がつくと教室には祐実と2人だけだった。

「早く行かないと時間に間に合わないよ」


時計を見ると4時を過ぎていた。


「ヤバッ」


慌てて教室をでて、お兄ちゃんと約束した場所に向かった。


「どうしよ~緊張してきた。」


「なんでよ~ただお礼するだけなんでしょ!?」


「でも~」


約束の場所はお互いの家の中間にある公園だったが近づくにつれて、心臓が口から出てきそうになった。

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