青空の下で
今から会うのはあの時の人出はないのに、初めて会うからかな!?

「ここだ!」


とうとう着いてしまった。


「あっ、お兄ちゃ~ん」


お兄ちゃんを見つけた祐実が走って行ってしまった。


わたしは心の準備をしながら祐実の後を歩いてついて行く。


「楓、この人がお前が探してた人の片割れ。」


「なんだよ!片割れって」


「俺、匠海が双子で知らなかったぞ!」


「だって俺達、学校違うもん」


カッコイイ!!


あの時の人とそっくりだけど、違う。


「はじめまして、秋山楓と言います。この前駅でえっと…」


双子の片割れなんて言ったら怒られそうで、でもなんて言ったらいいのか…


「匠磨」


「えっ!?」


「俺の双子の兄貴の名前!!」


匠磨っていうんだ~


「匠磨さんにはお世話になって、どうしてもお礼が言いたかったんです。」


「匠磨から聞いてる」

さすが双子、何でも知ってるんだ。


「直接、匠磨さんにお礼がしたいんですけど…」


「今来るよ」


良かった。これできちんとお礼が出来る。


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