孤独から希望へと

第一話 新学期

「いってくる」

「無理しちゃダメよ？」

「うん、じゃ、いってきます」

「いってらっしゃい」

私は母と会話し家を出た。
母はどことなく嬉しそうだった。
それもそうだろう。
一年間の間引きこもっていた娘が自分から

「学校に行きたい」

と言ったのだから。
母は引きこもりの本やいじめの本を何冊も読んでいた。
母は泣きながら「なんであの子が私の娘が」とよく言っていた。
そんな重荷からやっと解放されるかもしれないのだから。


学校に近づくほど足取りが重くなる。

私の頭の中は

「怖い」

この言葉でいっぱいだった
後ろを振り返り帰ろうかと思ってたが
逃げるわけにはいけない。
私は変わった、だからだから大丈夫。

私は学校についた。
職員室に行って先生に挨拶して
担任の先生が
「一時間目の途中は入りにくいだろうから二時間目から授業に出席しなさい」
といってくれたので二時間目から出席することにした。

トントントン 階段をあがる
ついに来てしまった、教室の前に｡

勇気を出して扉に手をかける。

ガラガラガラ

私はついに教室に入った。

ザワザワ ザワザワ

「ねぇ、あんな子いたっけ」

「転校生？」

「そういえば、引きこもってる人居たじゃん」

「あいつはブスでデブwwあんな美人じゃないよ」

ガタッ 私は席に座った。
中学の同級生は唖然としてた。

中学時代のいじめのリーダーが話しかけてきた。

「あんた、水谷 花？」

私は愛想笑いを作り

「うん！久しぶりだね？小林さん！」