Reason


『良かった、忘れられてたら

どうしようかと思ってた笑』



宿屋くんがほっとひと息つき

会話を続けた。




『あのさ、クラスの奴で

藤巻だけ喋ったことなかったから

前から気になってたんだ

どんな奴なんだろう?って』




この言葉を聞いた時

わたしを気にしてくれている人が居るんだ!!

と、嬉しくて、ほんのすこしだけ

涙が出ちゃいそうなくらいだった。




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