Reason
少しづつ慣れてきて
『あ、か、りん!!』
「うわぁぁっ!?宿屋くん!!?」
『どうしたのボーっとして』
「え、ボーっとしてたのわたし!?」
時計を見ると、10分近くも
考えふけってしまったみたいだった。
そんな様子のわたしを見て
宿屋くんは心配になったみたいで
わたしの席の隣の席へ腰掛け、
『何か悩んでんの?
俺で良ければ聞くよ?』
と真剣な顔をしてわたしに問う。
やっぱ宿屋くんは優しいなぁ…
こんなわたしに声をかけ続けてくれる。
あのね…
と、先生から生徒会へ誘われた事を
打ち明けた。