Reason
わたしが下の名前で呼ぼうとした時、
恥ずかしがるを知っていてわざと
白石くんは毎日これを言う。
白石くんはわたしの顔を覗き込みながら
はやく、と目で訴えた。
「……りゅ、りゅう……や」
『声が小さいぞ!!もう1回!!』
俯きながら言うわたしに
いじわるな笑みを浮かべながら
白石くんはもう一度と促す。
「こらこら、いじめないの!!
明日から茜ちゃんが来なくなったら
どうすんのよ!!」
困っているわたしに美愛先輩は
助け舟を出してくれた。
ありがとうございます美愛先輩!!