アイドル君と私
そして、午後。
ピピッと腕に挟んでいた体温計が鳴る。
「はぁ―…熱は下がったなぁ…良かった、明日は仕事行けそう…」
と、その時携が鳴る。
「メール…?」
望からのメールだった。
《咲、具合どう?
ちょっとは良くなってきた? 》
望…心配してるな。
望ってなんだかんだ優しいんだよね?
明日、出勤したら…ちゃんと話さそう。
……と。
すぐにもう一通届く。
その文章に、私は目を疑った。
《突然なんだけど、
今からそこに白石廉が行くから。》
……えっ?
仕事中でこれ以上は説明 できないから、じゃ 》