アイドル君と私
「…鈴宮……廉?さん」
「…はい、お願いします」
私は、その名前を見たと同時に“鈴宮廉”の顔を見た。
んっ…?
んんっ……?
そんなに深めでもない帽子から“鈴宮廉”の顔を見る。
少し茶色がかった髪が見えて、白めの肌に丸目…。
思わず、私は二度見をする。
この顔…やっぱり!
「あのっ…あなたRetの…?」
私が少し戸惑いながら小声で聞いてみた。
すると。
廉は照れくさそうに口を開く。
「あっ…はい、どうも…雑誌お願いします」
「あっ……はいっ」
私達は再び一礼をした。
「あっ…連絡先は書いてないです、必ず取りに来ます、すみません」
「あっ、いえ大丈夫です取りに来て頂けるのなら…今日から3日後には入ってますので3日以降にお願いします」