アイドル君と私


そっか…?


そして咲は立ち上がった。


「あ―…何かスッキリした!」


「えっ?咲ちゃん…?」


「あっ…ゴメン何でもないの、あ!これありがとね?」


「あ―…ううん」


栄養ドリンクを眺めてる咲を、廉は見つめていた。


その視線に気づく咲。


「あっ…ゴメン、お茶もう一杯飲む?」


「あっ…いや、いいよ?ありがとう、俺…そろそろ行くね?」


「あっ…うん、そだね?」


立ち上がった廉を、咲は玄関で見送る。


「じゃあ…お大事に」


「うん、来てくれてありがとう」


「いや…じゃあ?」


「じゃあ」


そしてパタンとドアが閉まり、廉の足音が過ぎていく。



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