アイドル君と私
年上の男
そして1月も終わりを迎えた頃。
その間、咲と廉のメールなどのやり取りは続いていた。
毎月15日も続いている。
そして咲は昨日、ちょっと遅めの冬休みが開けて、今日5日ぶりの出社になる。
「はぁ―…体なまったかなぁ?」
そんな独り言を言いながら、遅番の出勤をする。
ロッカールームに入る前のドアを開けようとすると、
「……った」
咲はドアの向こうから出てきた人と、ぶつかってしまった。
「す…すみませんっ」
と、おでこを押さえながら咲が顔を上げると、
目の前に立ってたのは、知らない男の人だった。
でも、うちの制服は着てる?
って事は、従業員だよね?
そう思って、咲はとりあえず挨拶をすることに。