アイドル君と私
「えっ…?タクシー?」
……もしかしてっ!!
咲がゆっくり近づこうとすると、タクシーは右折のウィンカーを光らせ、ゆっくり発進して行った。
「……えっ…」
タクシーは咲の目の前を過ぎて行く。
誰が乗ってるのか…
分からない。
廉くん…?
じゃ…ないよね?
そう思って、咲はアパートに入って行った。
その日
寝る前に廉くんからのメールが着ていた。
《 今日はホントにゴメンね?
――おやすみ。》
そんなメールだけが、
きていた。