アイドル君と私
中途半端な
そして、3/15日。
時刻はもう9:40分頃。
勤務中の咲の所へ、廉がいつも通りに雑誌を取りに来た。
「今日、遅くってゴメンね?」
「いえ、全然大丈夫ですよ?じゃあ、お会計お願いします」
「うんっ」
廉くん…忙しいなら、
違う日にちでもいーのに…真面目なんだなぁ。
ふと、咲は廉の事を思った。
そして、お会計を済ますと、廉が口を開く。
「あっ…咲ちゃん」
「はい?」
「もう、こんな時間だから…俺送るよっ」
「…えっ!?」
廉の言葉に思わず大きな声を出してしまった咲は、口に手を当て店内に頭を下げる。
「ご…ごめんなさい、驚いて…」
「いや…俺こそ、不謹慎にゴメンね?…でもホントに俺外で待ってるからっ」
「えっ?ホントに…?」