アイドル君と私
「まぁ…“想い”ってのは時間によって変わるものだからなぁ〜でもな?廉っ」
「……はい?」
「変わらない想い…ってのもあるんじゃないのか?」
「……えっ?」
「誰にだって、心の中にはあると思ってるよ?少なくとも俺は…」
「三井さん…」
「書ける時に書いてみたらいいんだよ?あれだったら、次のシングルにって焦らなくてもいいんだぞ?」
「………。」
三井の言葉に、廉は再度ペンを握った。
「…いえ!」
「えっ…?」
「今しか…書けないと思うんで、間に合うように頑張りますっ」
「そうか…?分かった、待ってるよ」
「はいっ」
そして、その日の夜。
廉はカーテンを開けて、窓から見える綺麗な夜景を眺めながら電気スタンドの下…ペンを進めた。