アイドル君と私
「星野っ」
「あっ、はいっ?」
「ちょっと、後ろの文庫本の休憩スペース借りるなっ?」
「えっ…?はい」
「鈴宮さん、宜しければ少しお話いいですか?」
「えっ?……はい」
「では、こちらへ」
と、笹原は廉を奥のスペースへ連れて行った。
「笹原さん…廉くんに一体何の話を?」
咲は商品整理をしながらも、2人のいるところが気になっていた。
そして、奥の休憩スペースで小さなテーブルに廉を案内する笹原。
「どうぞっ」
「あっ…はい」
2人は椅子に腰をかける。