アイドル君と私


「あの…話って?」


「鈴宮さん」


「はい?」


「それ…いつまで続けるんですか?」


笹原は廉が買った雑誌を指差した。


「えっ…!?」


廉は少し焦って顔が赤くなる。


「これは…」


「気づいてますよ?それって…半分“理由”ですよね?この店へ来る…」


「……っ!?」


「……違いますか?」


廉は少し視線をズラしながら答えた。


「……バレバレですね?あなたには…」


「君達2人はバレバレですよ?俺から見ると…」


「えっ…?“君達”?」


「…で?まだ続けるつもりですか?」


「……っ」


「店としてはありがたいですけどね?まぁ…でも、私がここにいるのは今日が最後ですけど…」


「えっ…?そう…ですか?」


「白・石さん…」




< 224 / 545 >

この作品をシェア

pagetop