アイドル君と私
そして、閉店時刻。
作業を終えた従業員が、次々と笹原と挨拶を交わしていく。
咲は着替えた後、とまどっていた。
どうしよう…?
何話してたか聞こうかな…?
でも、その前にちゃんと、
挨拶しないと。
そして、最後に咲が事務室に向かった。
「笹原さん…」
「おぅ…お疲れっ、雑誌頑張れよ?」
「あっ…はい、3ヶ月間ありがとうございましたっ」
咲は頭を下げて挨拶をする。
「おぅ……なぁ?星野っ」
「……はい?」
「おまえ…アイツに告白しないつもりだろ?」
「えっ!?……どうして…?」
…分かったの…?
「おまえの考えそうな事だな?」
「…うっ…」
恥ずかしさでうつむく咲。