アイドル君と私


そしてそれから数日後。


取材の待ち時間、控え室に3人でいたRet。


ポテチを食べながらアニメの事を夢中で話している拓海、 その話を聞いている江真。


一人…こないだの雑誌を見ている廉。


2人の笑い声と共に、廉が雑誌を閉じる。


「…なぁ?」


廉の呼び掛けに2人は廉を見た。


「なに?どうしたの?廉くんっ」


「う…ん…」


思い詰めたような表情の廉を悟り、江真が口を開く。


「……言えよ?」


「えっ…?」


「何でも聞くからさっ」


「……っ!」


江真は笑顔で廉にそう言った。


「そうだよ―で?なになに~?」


ニコニコしている拓海、2人は廉のそばのソファーに座った。



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