アイドル君と私
本当にきれい…。
でも一番は、廉くんと
来られて…
「良かったな?」
「えっ…?」
「咲ちゃんと来られて良かったな?俺っ」
「…うん…私も…」
咲は、照れて少しうつむく。
「咲ちゃん…」
「…うん?」
「こないだは、突然ゴメンね?」
「えっ…?」
もしかして、
あの時の…“抱き締められた”?
咲はあの日の事を思い出して、少し照れる。
「あっ…ううん?」
「俺さ、咲ちゃんに謝らなきゃいけない事があるんだ…」
「えっ…?謝らなきゃいけないこと?」
「雑誌……なんだけど、あれ……本当は半分“理由”だったんだ」
「“理由”…?」
「うん、カメラが好きなのは本当、けど雑誌をわざわざ注文したのは、この店に…いや、この人にまた会いたいなって、思ったからっ…」