アイドル君と私
「…別にそんなに反応してねーよ」
「ウソだぁ~廉くんがスケジュールであんなに日にちに反応したの珍しいもんっ」
「そんな事ねーよ…ただ…」
「ただ…?」
拓海が廉の言葉を待っていると、机にヒジをついてた江真も口を開く。
「…っていうか、おまえそんなに好きだったっけ?カメラ…」
「…えっ…?」
江真が指摘するように、廉の手元にはカメラ雑誌が。
「これは…今の役柄もあるし、それにカメラ趣味みたいになってきたし…」
「…ふーん?」
少し廉の言葉を信じてないような目で、江真は廉を見ていた。
そんな二人に対して廉は、少し戸惑った様子で口にする。
「何だよ?気にするなって―」
「メンバーの変化は気になるだろうが?」
「そうかな?」
すると、拓海が雑誌を指差しながら言ってくる。