アイドル君と私


「…別にそんなに反応してねーよ」


「ウソだぁ~廉くんがスケジュールであんなに日にちに反応したの珍しいもんっ」


「そんな事ねーよ…ただ…」


「ただ…?」


拓海が廉の言葉を待っていると、机にヒジをついてた江真も口を開く。


「…っていうか、おまえそんなに好きだったっけ?カメラ…」


「…えっ…?」


江真が指摘するように、廉の手元にはカメラ雑誌が。


「これは…今の役柄もあるし、それにカメラ趣味みたいになってきたし…」


「…ふーん?」


少し廉の言葉を信じてないような目で、江真は廉を見ていた。


そんな二人に対して廉は、少し戸惑った様子で口にする。


「何だよ?気にするなって―」


「メンバーの変化は気になるだろうが?」


「そうかな?」


すると、拓海が雑誌を指差しながら言ってくる。



< 26 / 545 >

この作品をシェア

pagetop