アイドル君と私


廉が部屋のドアを開けると、少し照れくさそうに言った。


「あんまり綺麗じゃないけど、どうぞっ…」


「お……お邪魔します」


スリッパを出してくれた廉に頭を下げて、咲は部屋に上がる。


そして2人はリビングに向かった。


リビングに入って咲は驚く。


「……わっ……」


……広っ!!


っていうか、


と、足は窓辺に向かった。


高層マンションなだけあって、窓から見える景色がとても綺麗だった。


「すごいっ…!綺麗だね~景色っ」


「俺もそこが一番気に入ってるんだよね?」


「そうなんだ?本当に綺麗…夜景も綺麗なんだろうね?」


「うん綺麗だよっ、よく夜景とスタンドライトの灯りだけで歌詞書くんだよねっ」


「へぇ~?そうなんだっ」


おしゃれだなぁ…。
廉くんっ。



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