アイドル君と私


「良かったら、見ていかない…?夜景…」


「えっ…?」


それって…
“夜まで一緒”ってこと!?


咲は意識してしまい、うつむいた。


「あっ、お茶入れるね?冷たいので大丈夫?」


「あっ…うん、ありがとう」


「うん、じゃあ…ソファーにでも座ってて?」


「あっ…はい」


廉はキッチンに向かい、
咲はソファーに向かった。


けど、


「…どっちにしよう?」


テレビの前に、ソファーは2つ並んでいた。


二人掛けソファーと、シングルソファーがLの字に並んでいる。


二人掛けに座ったら、
いかにもって…思われちゃうかな?


でも、シングルソファーに座ったら、距離置いてるようにも見えるし…。


どうしようっ!?


咲は両手を頬に当て悩んだ。



< 280 / 545 >

この作品をシェア

pagetop