アイドル君と私
「良かったら、見ていかない…?夜景…」
「えっ…?」
それって…
“夜まで一緒”ってこと!?
咲は意識してしまい、うつむいた。
「あっ、お茶入れるね?冷たいので大丈夫?」
「あっ…うん、ありがとう」
「うん、じゃあ…ソファーにでも座ってて?」
「あっ…はい」
廉はキッチンに向かい、
咲はソファーに向かった。
けど、
「…どっちにしよう?」
テレビの前に、ソファーは2つ並んでいた。
二人掛けソファーと、シングルソファーがLの字に並んでいる。
二人掛けに座ったら、
いかにもって…思われちゃうかな?
でも、シングルソファーに座ったら、距離置いてるようにも見えるし…。
どうしようっ!?
咲は両手を頬に当て悩んだ。