アイドル君と私
レジを済ませてコンビニを出ると、出てすぐの壁に廉が立っていた。
「あっ…ありがとうございます、冷やし中華…」
「えっ?いいよ~そんなお礼なんてっ」
「でも…ビックリしましたぁ…ホントに近所だったんですね?」
「ねっ?星野さんも家はこの辺?」
「……えっ?」
今、何て…?
「えっ?どうした?」
「あっ、いえ…私の名前?」
「あっ…ほら、いつも仕事中名札つけてるでしょ?」
「あっ…そっか?」
「俺は、星野さんに雑誌の注文でお世話になってるし、覚えたっ」
「………っ!」
笑顔でそう言った白石廉に、私はドキッとした。
「で…でも、コンビニとか来るんですね?ビックリ…」
「えっ?普通に来るよ~」
「…そうなんですか?」