アイドル君と私
「と……止まらなくなるから止めるっ…」
「えっ…!?あっ…はい」
咲も照れて視線を落とす。
そして箱をカバンにしまった。
「じゃあ…出発するね?」
「うんっ…」
そして車が発進した。
咲は窓からの夜景を見る。
あ―ぁ、もう…
バイバイかぁ。
指でネックレスを触る。
ちょっと…淋しいけど、
でも、私はきっと
かなり幸せ者で…。
だって、こんなに
胸があったい…。
廉くん…好きっ。
大好きっ。
今日も、ありがとう…。
…大切な人…。