アイドル君と私


マネージャーが出て行くと、部屋は2人に…。


ソファーに向かい合わせで座る廉と比奈。


「ねぇ?これっ、おいしいんだって~プリン」


「へぇ~?プリン?」


「そうっ、ね?食べてみて?」


「うんっ、サンキュ」


そして、2人は蓋を開けてプリンを口に運んだ。


「んっ!うまいっ!」


「ね?でしょう~?」


「えっ?これ…ひぃが買ってきたの?」


「あ~もうっ、また!もう“ひぃ”って呼び名止めてよね?」


比奈は少しムスッとする。


「なんで?だって昔からそう呼んでるじゃん?」


「でも、もうヤダよ!いい歳だよ?」


「ははっ、なんだよ歳って~」


比奈の言葉に、廉はただ
無邪気に笑っていた。



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