アイドル君と私
そして2人が話しながらプリンを食べ終えた時、廉の携帯がピコンと鳴った。
「…あっ…」
廉は携帯を手に取る。
「なに?メール?」
「えっ?あ―…うん」
「……ふーん?」
比奈は廉をジッと見る。
メールは咲からで、廉は返信を打ちだした。
まだジーッと見る比奈。
その視線に、廉が気づく。
「えっ…?なに?」
「ううん?別に~?なーんか真剣だなぁーって」
「えっ!?…そんなことないよっ」
「…そう?」
「うん…」
廉は返信を打ち終わり、再びテーブルに携帯を置いた。
「ねぇ?廉っ」
「ん?なに?」
「“塚元さん”元気?」
「えっ…?あ―…うんっ、最近は行けてないけど」
「そうなんだ?また行きたいなぁ~あの店いい雰囲気だったよね?」
「あ―…うんっ」