アイドル君と私
そして夕飯を済ませ、時刻は8:00。
チョコは冷蔵庫に。
咲はテーブル前に座りなら携帯を握り締めた。
「廉くん…まだかな?いやっ…まだだよね?撮影中なんだからっ」
ふぅ―…と、少し息を吐いて立ち上がろうとすると、咲の携帯が鳴った。
咲がビクッとして携帯を見ると、
「廉くんっ」
廉からのメール内容は
《咲ちゃん、お疲れ様っ。
今日なんだけど、やっぱり10:30頃には終わりそうだから、11:00すぎには会えるかなと思う。
ちょっと遅いけど、
大丈夫? 》
そのメール内容に、咲は顔が明るくなる。
「やったぁ―」
そして廉に“大丈夫だよ”と返信すると、咲はテーブルにラッピンググッズを並べ小さなカードに廉への気持ちを書く。