アイドル君と私
「よしっ、後は、もう少ししたらチョコを包んで…あっ…!そうだっ」
咲はあることを思いつく。
「私が廉くんの家まで行って、待っていようっ」
…迷惑かな?
でも、その方が廉くんの 負担にならないし。
ううん、
本当は、その方が早く廉くんに会えるから…。
欲張りだな…私。
でも…廉くんに
会いたいっ。
ちゃんと渡したいっ。
ーー
そして10:30近くになると、咲は身支度をする。
チョコを小さな紙袋に入れると、家を出てバス停まで行く。
バスに乗り、廉の家の近くのバス停で降りると、 咲は廉のマンション近くのコンビニに立ち寄る。
「温かい飲み物も買っておこうかなぁ~」
と、咲がホットドリンクの前で悩んでいると咲の携帯が鳴る。