アイドル君と私
「廉くん…近いっていうか…くすぐったいよっ…」
「……やだ?」
「や…やじゃないけど…」
咲は首を振りながらそう答えた。
でも…ドキドキが廉くんに聞こえちゃう。
「だって…近くに感じたいもんっ……咲ちゃんのこと」
「……っ…」
そう言った廉の唇が、咲の首筋に走る。
「……っ!?」
熱い感触に、体全体でドキッとしてしまう咲。
「…廉くん…」
すると、廉が少し熱っぽい声を発した。
「……チョコ嬉しかったから、首筋にキスしてもいい?」
「……えっ!?」
首にっ!?
「あっ…あの……」
廉は咲の答えを待たずに、咲の首筋に何度もキスをし出した。
そのキスは時々咲の首筋に、熱く跡を残すように…。
咲はそんな廉の熱いキスに、体の力が抜けそうになっていた。