アイドル君と私
「良かったぁ~」
2人は照れながら笑い合う。
そして廉は携帯画面を見た。
「あっ…じゃあゴメンね?そろそろ…」
「うんっ、遅くまでゴメンね?」
「ううんっ、俺が一緒にいたかっただけだからっ」
「あっ…うんっ」
そして2人は玄関へ。
「じゃあ…撮影終わったらどこか行こうね?」
「うんっ」
「じゃあ約束っ」
そう言って廉は薬指を出す。
その指に咲もそっと指を重ねる。
「約束っ」
2人は笑ってそう交わすと、ゆっくり指を離した。