アイドル君と私
「じゃあ…行くね?」
「…うんっ、体に気をつけてね?」
「うんっ、ありがとう」
そして廉は笑顔で部屋を出ていった。
廉のいたぬくもりに、
咲はまだドキドキが止まらないでいた。
そして、廉のコップを洗いながら咲は思った。
「……好き……大好きっ」
好きな人が、
廉くんで良かった…。
でも、心配させちゃって…私本当に子供だな。
もっと、強くなって
もっと、廉くんのこと
信じないとっ……。
温かい気持ちと、そんな決意を胸に、咲はその日眠りについた―。