アイドル君と私
そして、ドラマの打ち上げ当日。
取材終わりだったRetの3人は、控え室にいた。
拓海のバースデーが近く、取材で使ったケーキを3人で控え室に持ち帰り食べていた。
「いや~やっぱりケーキは甘いね~うまいね~」
「おまえの感想は簡単だなぁ~いつも」
「うるさいな~江真は、正直に言った方がいいじゃんっ」
「はいはいっ」
拓海の言葉に、廉の手が少し止まる。
「…正直に…」
「ん?なんか言った?廉くんっ」
「あっ…いや…」
「まぁ~でもケーキは甘いけど、一番甘いのは廉だよなっ?拓海っ」
ニヤッとしながら江真が廉を見る。
「……はっ!?」
「あ~そうだね〜本当甘い甘いっ」
2人のからかいに、廉は慌てる。
「う…うるせーな―甘いの意味が分かんねーよっ」