アイドル君と私
「どんな子なの?廉の好きな人って…」
「……えっ!?」
比奈の質問に、照れながら驚く廉。
「いいじゃないそれぐらいっ、教えてもらう権利あるからね?私っ」
「はぁ~!?どんな権利だよっ」
「いいから~ね?」
比奈のお願いにとまどう廉。
「どんな子って言われても…」
「可愛いの?」
「えっ…?あ―…うん」
そう言って視線をずらす廉。
「あ~ぁ、始まった照れ顔」
「えっ…!?」
比奈の言葉に慌てて顔をつねる廉。
「あははっ、バ~カッ、本当分かりやすっ廉は」
「…笑うなよなぁ―」
まだ笑ってる比奈の顔を、廉は少し安心した様に見る。
「良かった…」
「えっ…?」
「俺も…ひぃで良かったよっ」
「…廉っ…」
廉の言葉に比奈は少しうつむいた後、再度廉を見る。