アイドル君と私
「いいよ?俺が知りたいんだからっ」
「…うんっ、えっと…小さい頃はー…」
そう言って2人は、お互いの幼少の頃の話などをしながら眠りにつくことにした。
でも、
一人…上半身を起こしたのは、
廉だった。
廉は少しうつむく。
「…なんて、眠れるわけないよっ…」
廉は咲の寝顔を見る。
「咲ちゃん、俺……男らしくないよね?」
そして体を浮かし、咲の頬にキスをする。
もう一度布団をかぶり、咲の方を向きながら廉は横になった。
「でも…これも幸せだな…俺」
そう思って、廉はゆっくり目を閉じる。
ーー
そして朝になり、咲がゆっくり目を開ける。
隣を見ると、こっちを向いて寝てる廉を見てドキッとする。
「廉くん…まだ寝てる…」
上半身を起こし、廉の寝顔を見る咲。
「…可愛い…」
廉くんってやっぱり、綺麗な顔。
まつ毛長いし…
そして、咲は廉の息を吐く唇を見てしまう。
「……私…何考えてっ…」
一人先に起き上がり、咲は洗面所へ顔を洗いに行く。
そして部屋に戻ると、廉がモゾモゾと起き上がった。
「…あっ…」
廉が目をこすりながら咲を見る。