アイドル君と私
「そうなのっ、でも廉くん今ちょっと出れなくって~俺が代わりにっ」
『代わり…?』
「……会いたいと思うんだっ」
『…えっ?』
「廉くんの気持ちの代弁っ、咲ちゃん、今から20分後ぐらいに廉くんの部屋まで来られる?」
『廉くんの部屋に?どうして…?』
「そうだなぁ~?会社で言うと、廉くん体調不良で早退っ!だから後は咲ちゃんにお願いしたいんだっ」
『廉くんがっ?体調不良ってその…』
「あっ…もう出なきゃ行けないからっ、とにかく来てね?じゃぁっ」
『あっ…拓海くんっ!』
き…切られた。
家にいた咲は一人ハッとする。
「…廉くんっ!」
咲は急いで出る支度をする。
そして自分の時にしてくれたように、咲も廉に必要そうな物を買って、廉のマンションに向かった。
そして30分後、
咲は廉のマンションに着いた。
「あれ…?タクシー?」
停まったままだ、でも誰も乗ってない。
廉くんっ…!
咲は急いで廉の部屋に向かう。
部屋の前に着くと、インターホンを鳴らした。
「はいっ?咲ちゃん…?」
「えっ…はいっ」
「今開けるね?」
あれ…?今の声拓海くん?
ガチャとドアを開けたのは拓海だった。
本物の拓海に、咲はビックリする。
「……っ!!」
生、拓海っ!!
望に知られたら締められるー!!
「君が咲ちゃん?」
「あっ…はいっ、あのっ…初めまして!星野咲と言いますっ」
「あーははっ、礼儀正しいなぁ~まぁ、入って?」