アイドル君と私


だったら、事情を知ってる私が…。


「あのっ…」


「えっ…?」


今思うと、


自分でもどうしてあんな事が言えたのか分からない―。


ただ


彼の力になりたかったのかな…?


「白石さん、良かったら…私の携帯に直接連絡下さい」


「…えっ…?」


「予定内に来れない月は、私が代わりに預かっておきますっ」


「…本当に?星野さんの迷惑になってない?大丈夫かな?」


「私の迷惑になんてなりませんよ?大丈夫ですっ」


「そっか…?あ~助かる、ありがとうっ」


また廉の笑顔に、ドキッって鳴りそうな胸を私は押さえた。


「あっ、じゃあこれ…」


私はメモに、自分のアドレスを書いて渡そうとした。


「あっ、白石さん本人の携帯じゃなくてもいいので!えっと…マネージャーさんとか?とにかく連絡届く所でしたらっ、必ず誰にも公開しませんのでっ」



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