アイドル君と私
そして取材が終わり、3人は廊下を歩いていた。
自然と隣を歩く江真に廉が口を開く。
「江真っ、さっきは助けようとしてくれてサンキュ…」
「いや…いいけど、おまえやっぱりまだ彼女のこと……」
「えっ…?」
江真の言葉に、廉は窓からの景色を眺めながら口にした。
「……うんっ、忘れられないよ?彼女は俺にとって、特別な人だから…」
「もしかして、おまえの初恋の人って……」
江真がそう言いかけた時、
「皆~次に時間ギリギリだから、急ぐよー」
マネージャーからの声がかかり、
3人は忙しく次の現場に移動することに。
ーー
そして、それぞれの日々を過ぎ、
また季節は巡っていった…。