アイドル君と私


忘れようと…してるのに、
頭と、記憶が…言うことをきかない。


自分から離れて、彼を傷つけたくせに…


バカだよね…?
廉くん…。


気づけば、咲は再びうつむいていた。


そんな咲を見て、勇介が口を開く。


「次……ドライブ行こうか?」


「えっ…?」


「定番でしょ?海っ」


「…海…」


2人はお店を出て、再び勇介の車に乗り海に向かった。


ーー


そして海に到着すると、車から降りて2人は浜辺に向かった。


すると、咲の足が止まる。


「………。」


「どうした?咲っ」


「あっ…ううんっ」


「……来たこと、あった?」


「えっ…?ううんっ、ここは初めて…」


「そっか?ここは初めてか…」


「…あっ…」


変な言い方…しちゃった。
っていうか、私今日ずっと態度悪い…


絶対…勇介くんも私なんかには、
愛想つかすだろうな…。



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