アイドル君と私
「でも……俺っ…」
「……明日なのっ」
「…えっ…」
「明日…咲が返事するつもりなのよ…?」
「……っ!」
「…廉に、気持ちがあるなら…お願いっ」
廉は少し…考えてから、唇を噛み締め、
出口の方に背を向けた。
廉の気持ちを察して、望が口を開く。
「廉っ、咲の居場所っ…!」
望の声に廉は振り向き、
「大丈夫っ、知ってるからっ!」
そう言って廉は足早にお店を出て行った。
そんな廉を見て望は…
ニヤリ…と、口角を上げる。