アイドル君と私
「……すみませんっ」
その声に反応して、咲が振り向くとー。
「……っ!?」
その姿に驚き、咲は思わず抱えていた雑誌を落としてしまう…。
バサバサと落ちた雑誌を、咲が拾う。
「…す…すみませんっ…」
慌てて拾う咲の手を、しゃがみ込んだ廉が掴む。
「……っ…」
咲はゆっくり…廉の顔を見る。
「……どうして…?」
咲の言葉に、廉は少しニコッとして微笑んだ。
「…久しぶり…」
「…廉…くん…」