アイドル君と私
「………!!」
画面の中の白石廉に、黒のリモコンと携帯がピッタリ当てはまっていた。
その姿に、こないだ会った廉を思い出して、私は思わずドキッとする。
「…白石廉っ…」
自分の言葉にハッとして、口を押さえる。
そんな姿にニヤッとした顔で、望は咲を見る。
「……とうとう白状したな?」
「……!!いやっ…白状も何も…」
そう言った頃には遅く、望は私の肩を掴んだ。
「言え~っ!!何処でどう知り合ったのよ!!Retと!!」
「Ret―!?いやっ…違う、違うって~」
――
そして、望を落ち着かせ、
“絶対内緒”の約束で望に白石廉と会った経緯と、 今日までの事を話すことに…。
話し終えると、望は腕組みをしたまま口を開く。