アイドル君と私


白石廉が表紙の雑誌が、沢山並んでいる。


やっぱり
これ以上は関われない…よね?


もう外で二人で会うことはないだろうし、


心配ないよね…?


……と。


何だか隣の棚から見覚えのある人が…。


「えっ…?ウソ…?」


その人は私の目の前に。


もう…変装してても分かってしまう。


私は小声で話した。


「……どうして?今日は…」


すると、廉はだてメガネを少し上げながら口を開く。


「実は…近くでロケしてて、合間に来てみたっ」


“来てみた”って…。


またこの人は…。


そんな無邪気に笑顔を見せられると、ドキッとしちゃうよ。



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