アイドル君と私
「ヤダ―!ケチ~!」
「はぁ~?ケチじゃないでしょ―?そんなこと言えるわけないよっ」
「ぶーっ、拓海に会いたかったのに―」
そうブツブツ言いながら、望は休憩室を出ていった。
咲はボー然。
「はぁ―…ったく望はっ」
――
そして、その日の仕事終わり。
咲の携帯にメールが入っている。
「……っ!?廉くんからっ!?」
中を見ると、
《久しぶり~…でもないかな?お疲れ様。
実は今度Retが、カウントダウンコンサートをやるんだけど、
色々なお礼も含めて、良かったら咲ちゃん見に来ない?》
……えっ!?
まだ、続く文章を見ると、
《 チケット二枚なら渡せるんだけど、良かったら友達とかと…どうかな?
日付は12/31のだよっ》