三回目のデート


「なぁ……声かけてみようぜ」


 ……はっ!

 なっ、何!?今なんつった!

 さっきの二人組が、映見のところへ行こうとしてる!?


「どうせ、彼氏と待ち合わせだろう?」

「いいじゃん。奪い取っちゃえば。ああいうコの彼氏って、意外と大したことないヤツだったりするしさ」

「ハハッ、悪いヤツだなぁー。
 そんならじゃあ……行きますか♪」


 あいつらー……

 
「おい、待てっ!……っ!?」


 二人組を止めようとしたら、誰かに右腕をガシッと掴まれて足を止められた。


「なっ……誰だよっ……いっ!?」


 思わずビクッとした。

 知らない女の人が、目を輝かせて腕にしがみついていた。

 なっ……何だ、これは!

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