三回目のデート
「あのー……」
と、後ろから男の人の声が。
(あ、先輩!?)
私はとっさ的に、バッと振り返った。
……あ、違かった。
声をかけてきたのは、男性の二人組だった。
私……ハリキって振り向いちゃった。恥ずかしいー。
だけど……何の用だろう?
「あの……何か?」
「すみません。撮ってほしいんですけどー、いいですか?」
と、遠慮がちにスマホを差し出された。
あ、なんだ。それかぁ。
「はい。いいですよ」
私は撮り方を聞いて、リクエストされた背景と一緒に二人組を写した。